本校の哲学教育の一環として、福井県の大本山永平寺にて、宿泊参禅研修を実施しました。今年度は中学3年生から高校2年生までの14名が参加し、道元禅師以来700年以上にわたり受け継がれてきた修行の一端を、坐禅、食事作法、講話、行茶(お茶の時間の対話)などを通して、2泊3日にわたり体験しました。
研修の中心となったのは、永平寺の西田副監院による坐禅指導です。呼吸の整え方から姿勢、視線の置き方に至るまで丁寧にご指導いただき、生徒たちは静寂の中で、自らの呼吸と向き合いました。
講話では、お釈迦さまの「己こそ己のよりどころ。よく整えし己こそ、まこと得難きよりどころなり」という言葉や、あらゆる存在が無数の関わり合いの中で成り立っているという「縁起の法」について、生徒との問答を交えながらお話しいただきました。
また、「同じ一本の杉の木であっても、見る人によってまったく違って見えるのはなぜか」という問いを通して、私たちが普段当たり前だと思っている「ものの見方」そのものを問い直す機会もいただきました。こうした問いは、本校が大切にしている「哲学する」営みそのものでもあります。
生徒たちは、坐禅によって自分自身と向き合い、対話を通して他者の考えに触れる中で、いただいた教えを単に知識として学ぶのではなく、自らの身体と経験を通して確かめるように学びを深めました。
今回の研修に際し、私たちに大切な教えを授けてくださった西田副監院をはじめ、僧侶のみなさま、そして身の回りのお世話をしてくださった雲水のみなさまをはじめ、永平寺のみなさまに心より感謝申し上げます。
貴重な学びの機会をいただき、本当にありがとうございました。


